PULSE OUT出力での波形観測では規定に入っていますが、EUT LINE OUTPUTで波形観測すると仕様に入りません。試験器の故障でしょうか?
インパルスノイズ試験器は50Ω系の出力インピーダンスとなっています。
パルスアウト出力で測定した場合は、50Ωの同軸ケーブルと50Ω入力のアッテネータ(00-00017A)を用いて測定するため、完全にマッチングがとれた状態で測定でき、パルス信号の反射やリンギングが抑えられた原波形が観測できます。
一方、CDNを通したEUT LINE OUTPUTでは、50Ω系ではないCDN回路にパルス重畳するため、50Ωでのマッチングが取れず、オーバーシュートなどが発生します。
このオーバーシュートは、測定上のミスマッチングにより観測されるもので、パルス幅は狭く、エネルギーは小さいものです。