LSS-720B2はJEC-0203、JEC-0204に対応しておりません。また特注対応も出来ません。
以下それぞれの規格の記載内容で対応できない箇所です。
●JEC-0203
「〇7.4.4 標準雷インパルス電圧の波形及び波高値の裕度波高値±3%、波頭長±30%、波尾長±20% 、オーバーシュート10%」
※波高値の許容差がLSS-700シリーズの仕様と異なります。
「〇7.5.1 雷インパルス電圧試験に関する測定精度 JEC-0204に規定されている測定システムで行わなければならない。測定は、回路に供試物が接続された状態で行うべきであり、また、雷インパルス電圧波形は供試物毎に確認しなければならない。(~略~)試験回路の定数から計算によって求めた雷インパルス電圧波形の決定は適切ではない。」
※EUTを接続した状態で実測を行って1.2/50波形を満たさなければならず、これを満たす試験器はほぼあり得ません。
●JEC-0204
「6.1.3 全波・裁断波雷インパルス電圧及び開閉インパルス電圧 全波・波尾裁断波雷インパルス電圧及び開閉インパルス電圧基準測定システムは、その使用範囲において、波高値に対してUm≦1%、時間パラメータに対してUm≦5%の拡張不確かさでインパルス電圧を測定しなくてはならない。」
※測定システム(測定器)の不確かさであれば、校正証明書に記載があるのですが、ノイズ研では認定校正用の機器しか不確かさを求めていません。(認定校正の機器がどれかが分からないのでUmの積み上げもできない)
そのため、測定系の信頼が無いので、JEC-0204にもとづく測定システムが構築できないことになります。