「方形波インパルスノイズ試験法ガイドブック」の「3.1.2電源ポートへの試験方法(コモンモード)」の中で、「AC電源の場合は、L、NおよびPEと基準グラウンド面間(3種類の試験)に対し、各正極性と負極性のインパルスノイズを印加します。」と記載がありますが、PE端子に対する試験基準は「3.4試験レベル」からすると電源線基準、接地線基準のどちらとするのが正しい解釈でしょうか?
基準は接地線基準になります。
当社発行のガイドブックが参照しているJEM-TR177の規格書には、下記の記載がございます。
”6.2.3 接地線ノイズ試験
通常は電源ノイズ試験における保護接地に対するコモンモード試験がこれに当たる。"
上記の保護接地は電源線の中の保護接地を指しますのでPEのことになります。
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試験レベルとは何ですか?
試験レベルは、被試験機器に対して照射される電磁波の強度を示します。通常、異なるレベルが設定されており、機器の耐性を評価します。
インパルスノイズ試験での試験モード(コモンモード/ノーマルモード)とは何ですか?
コモンモード試験はグラウンドを基準とした電源ライン―グラウンド間の試験(例えばグラウンドを基準のL相に印加)で、ノーマルモード試験は電源ライン間の試験(例えばN相を基準としL相に印加)となります。製品仕様や設置環境によってノイズの伝わり方が異なるので両方のモードで試験をすることを推奨します。
試験レベルの選定基準は何ですか?
試験レベルの選定基準は、機器の使用環境、規格の要求事項、および市場の要求に基づいて決定されます。
試験レベルの例を教えてください。
一般的な試験レベルには、1 V/m、3 V/m、10 V/mなどがあります。これらは、機器がどの程度の電磁波に耐えられるかを示します。
試験レベルが高いほど良いのですか?
試験レベルが高いほど、機器が強い電磁波に耐えられることを示しますが、必ずしも高いレベルが必要とは限りません。使用環境に応じた適切なレベルが重要です。