FAQ(よくある質問と回答) | 規格 | ナレッジベース
規格
IEC規格での雷サージ試験とは何ですか?
スイッチングおよび雷の過渡現象からの過電圧によって発生するサージを模擬し、電子機器の耐性(誤動作)を評価する試験です。雷については直撃雷ではなく、誘導雷を規定しており、サージは電子機器の電源線および信号線に対して印加します。
IEC規格での雷サージ試験とJEC規格での雷サージ試験の違いは?
【IEC規格】スイッチングおよび雷の過渡現象からの過電圧によって発生するサージを模擬し、電子機器の耐性(誤動作)を評価する試験です。 【JEC規格】電子機器の絶縁耐力および絶縁特性を確かめる試験で、EMCのイミュニティ試験と混同しないよう注意が必要です。 JEC規格では出力インピーダンス等は規定されていなく、IEC規格での雷サージ試験と、JEC規格での雷サージ試験との互換性はありません。
コンビネーション波形発生回路とは何ですか?
1つの回路で電圧・電流の両方のサージ出力を実現した回路です。 出力端子が開回路状態の場合には規定波形の電圧サージを出力し、 出力端子が短絡状態の場合には規定波形の電流サージを出力する回路です。
電圧サージ1.2/50μsと電流サージ8/20μsのコンビネーション回路が規定されていますが、印加(出力)時の状態を教えてください。
IEC 61000-4-5では、1つの発生回路でオープン(開放)時の電圧サージ1.2/50μs、ショート(短絡)時の電流サージ8/20μsの2つの波形検証を規定しています。 試験においては、EUTのインピーダンス条件により、波形規定とは異なり波形が崩れることが考えられます。
IEC61000-4-5の電源線に対する試験について、規格に「EUTの非線形電流₋電圧特性も考慮しなければならない。 したがって、選択した試験レベルを含む、すべてのより低いレベルを試験しなければならない」 とあります。 サージ保護素子の動作を考慮しての文言と思いますが、 サージ保護素子のないEUTの場合はどのように考えればよろしいでしょうか?
サージ保護素子がない場合、目的の試験レベルだけを実施すれば問題ありません。 また、印加インターバルも60秒を確保する必要はありませんので最短の設定で問題ありません。
IECとJECの雷サージ試験器で試験の相関をとりたいのですが可能ですか?
IECとJECの雷サージ機器の機器差は発生方法、出力にインピーダンスを接続した場合の波形のふるまいが大きく異なるので、相関を取ることは難しいです。 一般論として、出力オープン・ショート時だけを見れば、IECの電圧を1/3にすることは有効です。(電流波形も似たものになります) しかし、EUTがつながることで、電流ピークが大きく変わりますので、単純に電圧を下げればよいというわけにはいきません。
雷サージ試験器の新規導入に際して、接地規格に指定はありますか?
特に接地種別の指定はありません。 ただし試験を行う際に接地は必須ですのでお気を付けください。
雷サージ試験とは何ですか?
スイッチングおよび雷の過渡現象からの過電圧によって発生するサージを模擬し、電子機器の耐性(誤動作)を評価する試験です。雷については直撃雷ではなく、誘導雷を規定しており、サージは電子機器の電源線および信号線に対して印加します。
雷サージ試験が規定されているIEC 61000-4シリーズの規格番号は?
雷サージ試験はIEC 61000-4-5で規定されています。
雷サージ試験が規定されている主なJEC規格の番号は?
JEC-210(1981)の改訂が JEC-0103(2005) ‥現在も有効 JEC-212(1981)の改訂が JEC-0202(1994) ‥現在は廃止 JEC-0202(1994)は統廃合され、JEC-0203(2022)とJEC-0204(2022)に変わっています。
コンビネーション波形発生回路とは何ですか?
ひとつの回路で電圧・電流の両方のサージ出力を実現した回路で、出力端子がオープンの場合には規定波形の電圧サージを出力し、出力端子がショートの場合には規定波形の電流サージを出力する回路です。
コンビネーション波形とは何ですか?
コンビネーション波形発生回路により出力される波形で、主に電源ラインに印加する1.2/50μ secコンビネーション(1.2/50μ sec電圧サージ、8/20μ sec電流サージ)と、通信線に印加す10/700μ secコンビネーション波形(10/700μ sec電圧サージ、5/320μ sec電流サージ)があります。
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