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コモンモード試験の時、インパルスノイズ試験器のSG端子と建屋側のアースをグラウンドプレーンに接続しますが、インパルスノイズが建屋側へ回り込むことはありますか?
コモンモード試験でのインパルスノイズ試験器からの出力は、 試験器⇒EUT⇒グラウンドプレーン⇒試験器(SG端子)という経路の閉ループとなるため、 基本的に建屋側を経由することはありません。 建屋側への接続は、あくまでも保護接地が目的となります。
JIS E5006に記載のノイズ試験でのケーブル長や種類について教えて下さい。
ケーブルの種類は、基本的に実際の組込みや設置時に使用するもの使用するのが原則です。 電源ケーブルが添付されていたり、機器に組み込まれていた場合はそのまま使用します。 長い場合は、ループにならない様に折りたたみテープなどで固定します。 ケーブルは、基本、0.1m高さの絶縁物の上に設置します。高さも一定になる様にテープなどで固定します。 先端のプラグが試験器と合わない場合は、切断して接続することがベストですが、それが許されない場合は、変換プラグを使用して、極力通常設置に近い状態にします。 ...
「方形波インパルスノイズ試験法ガイドブック」の「3.1.2電源ポートへの試験方法(コモンモード)」の中で、「AC電源の場合は、L、NおよびPEと基準グラウンド面間(3種類の試験)に対し、各正極性と負極性のインパルスノイズを印加します。」と記載がありますが、PE端子に対する試験基準は「3.4試験レベル」からすると電源線基準、接地線基準のどちらとするのが正しい解釈でしょうか?
基準は接地線基準になります。 当社発行のガイドブックが参照しているJEM-TR177の規格書には、下記の記載がございます。 ”6.2.3 接地線ノイズ試験 通常は電源ノイズ試験における保護接地に対するコモンモード試験がこれに当たる。" 上記の保護接地は電源線の中の保護接地を指しますのでPEのことになります。
インパルスノイズ試験はインパルス巻線試験(コイル試験)と同じですか?
コイルの断線・ショート・レアシュート・絶縁不良などを発見するインパルス巻線試験(コイル試験)とは異なる試験です。
インパルスノイズ試験に試験条件や試験レベルはありますか?
日本電機工業会(JEMA)や日本電気制御機器工業会(NECA)、CC-Link協会などのガイドラインにインパルスノイズ試験の試験条件や試験レベルなどが記載されています。
インパルスノイズ試験のガイドラインはありますか?
インパルスノイズ試験は日本電機工業会(JEMA)や日本電気制御機器工業会(NECA)、CC-Link協会などのガイドラインに採用されています。 JEMAでは”水銀による環境の汚染の防止に関する法律”によって、恒久的に水銀リレーを用いた試験器を製造・販売することが出来なくなったことを受け、パルスの立上り時間を1ns以下又は3n以下とする、JEM-TR177 Amendment1が2020年に発行されました。
インパルスノイズ試験を実施するメリットは何ですか?
高周波の伝導ノイズによるイミュニティ試験はIEC 61000-4-4(ファスト・トランジェント/バースト試験)が一般的となっていますが、インパルスノイズ試験は、「パルスの立上りが高速」・「パルス幅の可変が可能」・「コモンモード試験/ノーマルモード試験が行える」など、様々な試験パターンが可能な為、市場でのノイズトラブルに対して再現性の高い試験が期待できます。
インパルスノイズ試験とは何ですか?
インパルスノイズ試験は1970年代のEMC黎明期の頃から実施している電源系ノイズの耐性評価試験です。 IEC 61000-4シリーズなどの国際規格が制定される前より、メーカ各社が自主的に試験基準を定め、製品の品質向上に努めています。 この試験は、電源系ノイズの耐性の確保が主となっていますが、カップリングアダプタを使った信号線に対する耐性評価も実施されています。
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