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試験方法
ファスト・トランジェント/バースト試験での印加モードは、コモンモード印加/ノーマルモード印加のどちらですか?
ファスト・トランジェント/バースト試験はコモンモード印加(試験)となります。 弊社のファストトランジェント/バースト試験器(FNS-AX4でシリーズ)では、 オプションのノーマルモードカップリングバラン(15-00013A)を用いて、ノーマルモード試験が行えるようになりました。
IEC 61000-4-4の試験時、複数の信号ポートを備えた対象に試験する場合、容量結合クランプに1本ずつ個別に挟んでノイズ印加すべきですか?複数本をまとめて挟んで試験すべきですか?例えば (1000base-T)が8ポートある装置です。
試験は1本1本実施します。 同じ機能のポートの場合、代表的な1ポートを試験して、他のポートは同じポートとして扱い、試験は実施しません。 違う機能(例えば通信速度が違う、通信の目的が違う)の場合はそれぞれ試験を実施します。複数をまとめて試験すると1本1本に印加される電圧が下がるため、まとめては試験しません。
卓上型機器のEUTを床に設置したグランドプレーン上で試験をしても良いですか?
試験を行っても構いません。
試験テーブルに置けない大型機器のEUTに対しての機器配置はどのように行えば良いですか?
グランドプレーン上に絶縁支持台(高さ0.1m)を置き、その上にEUTを配置して試験を行います。
EUTに床置き型・卓上型の明確な区分がない場合、どのような考えで試験機器配置を考えれば良いです?
EUTに床置き型・卓上型の明確な区分がない場合、実使用における設置条件(GNDに対するインピーダンス等)を考慮して判断することが多いです。 様々なパターンが想定される場合は両方の試験を実施します。 (具体例) 金属構造物上(例:分電盤):低インピーダンス⇒床置き機器 絶縁物上(例:火災報知器、室内蛍光灯):ハイインピーダンス⇒卓上機器
IEC 61000-4-4の配線において、試験器とEUTの電源線高さは10cmと規定されていますが、一次側と試験器間の高さはどのように考えて配置すれば良いですか?
規格では明記されていませんが、一次側~試験器間の配置も10cmの高さを推奨し、ケーブル長も毎回同じになる様に決める必要が有ります。 【理由】 ファスト・トランジェントバースト試験のようなコモンモード試験は、グランドプレーンを基準に各ラインにノイズを注入し、ノイズ電流のループは、EUTを含めたグランドプレーンとの寄生容量で決まるので各ケーブルとグランドプレーンとの距離(高さ)は重要です。 ...
EUTにFGがない場合は、グランドプレーン未接続とあります。 アースが浮いている場合、ノイズはどのような経路で印加されているのですか?
コモンモードの試験でFG接続が無い場合は、EUT内部を通りグランド間でコンデンサ結合し、SGへ流れて行きます。
IEC 61000-4-4試験時、ACアダプタ付のEUTにはどのように試験すればよいでしょうか?
IEC61000-4-4ではACアダプタ付きのEUTに対する試験方法について特別な指定はありません。 規格で規定している以下2点を考慮します。 1. 試験器と供試品の距離は50cm 2. 供試品の各部は50cm離す ACアダプタがある場合は、ACアダプタも供試品の一部として考えることになりますので、まずは上記1に従いACアダプタを試験器から 50cmの位置に配置します。 そして、上記2に従いACアダプタと製品本体を50cm離します。このとき試験器からの距離も50cmにし、上記1も満たします。
規格書では信号線の試験の際にEUTの電源ラインは別ライン(試験器を介さず)からとっていますが、試験の効率を踏まえ試験器のEUTラインに電源線を通しても評価しても良いでしょうか?
問題ございませんが、電源線への試験の際には、試験器のライン出力部からEUTまでのケーブル距離(EUTから50cm離す必要がある)に注意してください。 卓上型EUTの場合:0.5m-0m/+0.1m 床置型EUTの場合:1m±0.1m
DC駆動のEUTでは、PEに印加する事はありますか?
ノイズはインピーダンスが低い⽅に逃げますので、周囲環境や他の配線⻑などによってはアース線からノイズが回り込む可能性はあります。 ただし、実環境で回り込むノイズ成分がファストトランジェント/バースト試験器で発⽣させるノイズ成分と同⼀かどうかは保証できません。
ファスト・トランジェント/バースト試験でインパルスノイズ試験の代用は出来ますか?
ファスト・トランジェント/バースト試験でインパルスノイズ試験の代用はできません。
EUTがDCバッテリーで、印加する側に電圧を持っていますが、ファスト・トランジェント/バースト試験はどのように試験すればよいでしょうか?
弊社のファストトランジェント/バースト試験器はバッテリーからの電流がカップリングコンデンサを通して発生部にほとんど流れない為、そのまま接続して問題ありません。
IEC 61000-4-4の容量性結合カップリングの試験で規格よりケーブル長が短い場合、どのように対応すれば良いですか?
試験を実施する必要はありません。 この試験は電源ケーブルと信号線が束ねられ並走しているときに、電源線からのノイズが信号線に誘導されてノイズ印加されることを想定としております。
カップリングクランプはどのように使用すれば良いのですか?
カップリングクランプはグラウンドプレーン上に配置し、カップリングクランプとケーブルの結合容量が最大になるような(カップリングクランプとケーブルの間隔が最小となるような)調整を行います。
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