FAQ(よくある質問と回答) | 規格 | ナレッジベース
規格
IEC 61000-4-4 Ed.3での気象条件について教えて下さい。
一般規格または製品規格に責任をもつ委員会が得に規定しない限り、気象条件はEUTおよび試験機器の操作に関する各製造業者の規定の限度内となっています。 ※IEC 61000-4-2では温度・湿度・気圧などが明確に定義されていますが、61000-4-4 Ed.3では上記のような記載となっています。
ファスト・トランジェント/バースト試験が規定されているIEC規格の番号は?
IEC 61000-4-4で規定されています。
IEC 61000-4-4規格のEdition 1.0からEdtion 3.0までの推移(変更点)について教えて下さい。
電源線の印加方法やCDN校正方法について変更されています。
IEC 61000-4-4 Ed2 Amd1対応のFNS-AX3試験器のCDN仕様は立上り5ns±30%、パルス幅50ns±30%、Ed3対応のFNS-AX4試験器のCDN仕様は、立上り5.5±1.5ns、パルス幅45±15nsという表記になっています。立上り時間、パルス幅が変わったことで、両試験器の出力波形も変わったのでしょうか?
それぞれの試験器は製造当時の規格書に基づく表記をしていますが、CDNの設計はほとんど変わりません。 よって個体差はあるものの波形としては大きな違いはありません。 ・FNS-AX3-A16B:IEC61000-4-4 Ed2、Amd1(CDN仕様:立上り時間5ns±30%、パルス幅50ns±30%) ・FNS-AX4-A20:IEC61000-4-4 Ed3(CDN仕様:立上り時間5.5±1.5ns、パルス幅45±15ns)
IEC 61000-4-4 Ed3.0CDN出力部の波形規定が立上り5.5ns、半値幅45ns(※Ed2は立上り5ns、半値幅50ns)となった理由について教えてください。
発生部からCDN部の配線長(インダクタンス)を考慮し、波形規定が変更されました。
EUTと試験器との距離が、卓上機器(0.5m)と床置き機器(1.0m)、それぞれどのような理由で距離の規定が違うのでしょうか?
EUT機器の大きさから長さが違うのだと推測します。 卓上機器よりも床置きの機器の方が大きいと思いますので、床置き機器の方がケーブル長が長くなっているのだと考えられます。
EFT/B試験の評価時間が1分なのは理由がありますか?
バーストは、繰返し周波数5kHzまたは100kHzで印加されています。 常にバーストのパルスが印加されているわけではなく、タイミングによっては、不具合起こるところで印加されないときも考えられるので1分間印加して、様々なタイミングで印加し、不具合出る確率を上げています。 長時間やれば、様々なタイミングで印加されるので不具合出る確率は上がるとは思いますが、規格ではキリが良く、長くも短くもない1分以上と定めたと考えられます。
規格の推移について教えて下さい。
IEC 61000-4-4規格は、当初IEC TC65(工業プロセス制御)でIEC 801-4として1988年に初版が発行されました。これを全電子機器に適応する目的で1995年1月のIEC 1000-4-4が発行され、1997年1月からISOとIECがで番号が重ならないように60000を加算してIEC 61000-4-4と呼称することとなりました。
ファスト・トランジェント/バースト試験とは何ですか。
ファスト・トランジェント/バースト試験は誘導性負荷の遮断時に発生する逆起電力によるノイズや、リレーのチャタリングなどによるノイズを模擬し、電子機器の耐性を評価する試験です。
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